昔ながらの塗装の昔ながらの電車が、停留所にやってきました。
それを出迎えるが如く、履き誇る桜花。いつかみた懐かしい光景。ここは
富士急行線寿駅、元々の地名の暮地が墓地に似ているからと、駅名だけでも縁起良くと、寿という駅名にした場所です。
国鉄が解体されて26年、こんな昔ながらの風景を見れる場所は減りました。いや、絶滅したと言っても過言ではないでしょう。ある路線は新車に置き換えられ、ある路線は車輌の塗装を変え、ある路線は路線そのものの廃止の憂き目を見た中、未だに、この光景が毎日繰り広げられます。
今、四半世紀前のまま残っている
鉄道路線など、数える程しか残っていないでしょう。花咲く
無人駅に滑り込む
国鉄型電車。しかも生まれた頃からの塗装を守り、孤塁の存在と言えるでしょう。