病の根絶を願う雑文

高校時代からの悪友に「邪悪なホンジャマカ」ってのがいます。ホンジャマカ石塚英彦さんに似てるのですが、日頃の行いが極悪非道なので、「邪悪なホンジャマカ」って仇名を付けました。

高校の受験会場で、悪友の「邪悪なホンジャマカ」に初めて会いました。御調子者の僕と実直なヤツ。初対面の時から「ボケ」と「ツッコミ」が即興で出来たのです。僕の彼への第一印象「ノリいいじゃん、こいつ小心者の御調子者のオレのキャラ、知ってるのか?」って思いました。

彼の初恋は実に悲惨でした。中学時代、いじめられっこだった彼に優しく接してくれた女子が「初恋」の人だったのです。で、ここからが悲惨なんですよ!彼女は不治の病だったのです。「骨肉腫」という病気で、中学時代、既に右腕を失っていました。

そして彼と同じ高校で「合宿訓練」をしてた、ある朝。「彼女=邪悪なホンジャマカの初恋の人」の訃報を聞きました。違う中学校だったけど、教員どもは、どこの中学校はまだ把握しきってないから、耳年増で聞いていました。

後日「卒業文集」を見て、彼女が利き手でない左手で書いた文字。それを見た僕は「お前の彼女、字が汚い」って罵った、自分の軽薄さにかなり凹みました。その時のヤツの大人な態度とは大違いでした。

何か懺悔みたいな話で、すみませんでした。彼女が今生きていたら、きっと中小企業の営業マンで悪戦苦闘してる彼のいい「サポーター」だったでしょうか?