じゃない方の国鉄型185系

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再び九州モノに戻ってキハ185系の画像です、「九州横断特急」へと発展的解消を遂げた「あそ」です。こうして見ると、北海道のキハ183系(非貫通の方)が独特な面構えなのに対し、キハ181系に似た雰囲気。良く言えば伝統的な気動車特急のスタイル。悪く言えば先祖帰りというか、保守的な印象です。

画像のキハ185系ですが、運転席の下に「185 YUFU」と書かれています。しかし誰が何と言っても「あそ」です。熊本駅で撮影したから間違いないでしょう(゚∀゚ )

国鉄型の185系」と言うと、踊り子系統で活躍する電車の方を想像される方々が大多数だと思われますが、こちらのキハ185系もれっきとした国鉄型ですし、電車と同じく最高速度が110km/hな所まで同じというオチまでついております。

今となっては「その程度なスペック」が悲劇の始まりでした。


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国鉄が終焉を迎えJRになった頃から、各地で高速道路が開業し、そこを走る高速バスがライバルになって来ると、振り子気動車に追われるように場末に追い込まれたり、果ては菅原道真のように九州へ飛ばされたりという運命がキハ185系を待ち構えていました。

九州へ渡っても、久大線ではキハ71・72系などのサポート役ですし、豊肥線では2連ワンマンにされてしまったりで、あまりいいポジションとも言い難い。そんな更に余った状態故に「A列車で行こう」の改造種車として、少し注目を集めたのは、不幸中の幸いなのか、災い転じて福となすなのか、微妙な所です。

そういえば、某書籍に「主役になれなかった悲劇の車輌」、気動車部門の代表格に扱われています。電車の185系に比べて、こちらの185系は「何処か不運な印象」があります。