故郷身延をあとにして・・・・。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/e/express_alps/20010101/20010101061300.jpg)
彼の名前は「クハ115-2036」。昭和56年生まれの115系電車の一員。当初配置は沼津、身延線での仕事の為に生を受けたが・・・・。
今は日本海を見ながら、穀倉地帯を駆け抜けながら、日々を暮らしている。
仲間の殆どが「生粋の新潟っ子」なのに対して、彼は「身延からの転入生」。でも、その半生において、越後路を走る時間の方が当然ながら長くなり、新潟の仲間とうまくやっていたようだった。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/e/express_alps/20010101/20010101061310.jpg)
先日、久々に彼に遭った。しかし、新潟の仲間と並ぶ姿を見たら、彼はもう「新潟の人」になっていた。子供の頃会った彼の面影はなく、彼の地で仕事を黙々とこなしていた。
彼に「あの頃の仲間が去年引退した」って言うべきか、言わぬべきか・・・・。もしや、それを知ってるのか?今日も黙々と、越後路のどこかを彼は走っているであろう。
クハ115-2036君、君は今、何処を走っていますか?