故郷身延をあとにして・・・・。

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彼の名前は「クハ115-2036」。昭和56年生まれの115系電車の一員。当初配置は沼津、身延線での仕事の為に生を受けたが・・・・。


今は日本海を見ながら、穀倉地帯を駆け抜けながら、日々を暮らしている。


仲間の殆どが「生粋の新潟っ子」なのに対して、彼は「身延からの転入生」。でも、その半生において、越後路を走る時間の方が当然ながら長くなり、新潟の仲間とうまくやっていたようだった。


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先日、久々に彼に遭った。しかし、新潟の仲間と並ぶ姿を見たら、彼はもう「新潟の人」になっていた。子供の頃会った彼の面影はなく、彼の地で仕事を黙々とこなしていた。

彼に「あの頃の仲間が去年引退した」って言うべきか、言わぬべきか・・・・。もしや、それを知ってるのか?今日も黙々と、越後路のどこかを彼は走っているであろう。

クハ115-2036君、君は今、何処を走っていますか?